フッ素加工なしの鍋が注目を集めている理由とは？

「フッ素加工なしの鍋が注目されているけど、理由はなぜ？」

日常的に使う調理器具のひとつである鍋。購入や買い替えを考えて情報を集めていると、フッ素加工“あり”と“なし”どちらの商品を選ぶか迷ってしまいます。

そこで今回は、フッ素加工なしの鍋が注目を集める理由やおすすめの商品をご紹介します。フッ素加工が話題となっている背景や、本当のところはどうなの？といった疑問を解消できる記事となっていますので、鍋選びの手引きとして参考にしてください。

フッ素加工なしの鍋が注目される理由を順を追って解説

鍋やフライパンといった調理器具に使用されるフッ素加工ですが、そもそもなぜ加工を施すのでしょうか。まずはこの理由を紹介してから、順を追ってフッ素加工なしの鍋が注目される理由や背景を見ていきましょう。

なぜフッ素加工を施すのか？

鍋やフライパンにフッ素加工を施す大きな理由は、食材の焦げ付きを防ぐためです。

調理中に「食材が鍋の底にくっついてしまい、焦がしてしまった」といった経験をお持ちの方も多いのでは。火を使う調理ではどうしても素材の焦げ付きが起こりやすく、調理中のストレスや料理の出来栄えにも影響してしまいます。また調理後のお手入れに手間がかかるのも、日常的に鍋を使用するとなると面倒です。

こうしたストレスや悩みを解決するために施されているのがフッ素加工です。鍋に使用されるステンレスや鉄といった金属素材の表面にコーティングすることで、焦げ付きをなくしストレスなく調理を楽しめます。

なぜフッ素加工なしの鍋が注目されているのか？

日常的に調理を楽しむ方にとってメリットが多いフッ素加工ですが、それではなぜフッ素加工なしの鍋が注目されているのでしょうか。理由として挙げられるのが環境への負担や健康への懸念です。

フッ素加工に使われるフッ素樹脂の素材にはさまざまな種類があります。こうした素材の中には、環境や健康に影響を与える可能性のある種類が存在します（具体的にはPFOSやPFOAといった化学物質を含む種類）。

とくに自然環境に長く留まってしまう「残留性」や、生物の体内に蓄積されてしまう「生態蓄積性」が高い点が懸念されており、環境に与える影響について世界規模で長年議論されてきました。環境意識が高い欧州では2023年にPFAS（人工的に作られた有機フッ素化合物の総称）を規制する案が提出され、規制への動きが加速すると予想されています。

こうした背景から消費者の間でも「環境や健康に影響が少ない製品を購入しよう」という機運が高まり、フッ素加工なしの鍋が注目されるようになりました。メーカーでは有害とされる種類のフッ素樹脂の使用をやめる取り組みを進めており、世界的なトレンドとして認識が広がっています。

「すべてのフッ素樹脂加工＝危険」という認識は誤解

さて、PFASを規制する欧州での動きからフッ素加工なしの商品が注目されているとご紹介しましたが、誤解として広がっているのが「すべてのフッ素樹脂加工＝危険」という認識です。

先ほどもご紹介したように、フッ素樹脂の素材には実にさまざまな種類があります。こうした種類の中には健康被害や環境への影響が懸念される物質は確かに存在します。しかし、こうした物質はすでに製造や使用を中止しているのがほとんど。また、メーカーでも長年安全や安心を守るために、生産工程で厳格なテストを設けており、健康や環境に影響がある製品は市場に出回らなくなりました。

フッ素樹脂加工は私たちの生活を便利にするさまざまな製品に使用されています。「すべてのフッ素樹脂加工＝危険」と捉えるのではなく、「本当に危険な物質はどれか」、「私たちの生活に取り入れたい安全な物質はどれか」といった視点で判断すると、日常的な商品選びがよりクリアになるかもしれません。

フッ素加工なしの鍋を選ぶなら「セラブリッド」シリーズがおすすめ

「すべてのフッ素樹脂加工＝危険」という認識は誤解であると理解できても、健康や環境へ影響するといった情報に敏感なるのが人間心理です。とくに小さなお子さんやペットと暮らしている方は健康意識への感度が高くなるのは当たり前でしょう。

ではフッ素加工なしの鍋を選ぶならどの商品がおすすめなのでしょうか。おすすめしたいのが、京セラキッチンのセラミック加工シリーズ「セラブリッド」の鍋です。ここからはセラブリッドの特長をご紹介します。

セラブリッド鍋の特長は大きく3つ

セラブリッドの鍋には大きく3つの特長があります。

1つ目は人体や環境に影響を及ぼす化学物質である、PTFE（ポリテトラフルオロエチレン）やPFOA（ペルフルオロオクタン酸）は一切使用していない点です。フライパン表面のコーティングはフッ素フリーなため、安心安全に使用いただけます。

2つ目は調理中の利便性の高さ。セラミック加工を施した鍋は、調理面が白いためダシや調味料の濃さが分かりやすくなっています。また、熱伝導の良さと遠赤外線効果により、食材に素早く熱が伝わるのも特長です。

3つ目がお手入れのしやすさ。カレーやデミグラスソースなど、こびりつきやすいメニューも、水だけで大きな汚れが浮いてくるため、調理後のお手入れが簡単。ストレスなく調理を楽しめます。

最後に、商品を選ぶ際は自宅コンロの熱源を確認してください。鍋には「ガス火専用」や「IH/ガス火対応」といった種類があります。自宅の熱源に合わせて商品選びを間違えないようにしましょう。

セラブリッド鍋は人体や環境に影響を及ぼすおそれのある化学物質を一切不使用

今回はフッ素加工なしの鍋が注目を集める理由や、背景について順を追って解説しました。

鍋やフライパンに施されるフッ素加工は、健康や環境への影響がない製品がほとんどです。一方で、長い目線で環境への負担が少ないPFASが規制される動きは、エコフレンドリーやSDGsといった視点からも私たちが向き合っていくべき課題です。「安心や安全にしっかりこだわって商品を選びたい」という意識が働くのは、自然な流れと言えます。

京セラキッチンのセラブリッド鍋は、人体や環境に影響を及ぼす可能性のある化学物質（PTFE／PFOA）を一切使用せず、安心安全にご使用いただけます。またセラミック加工による利便性の高さやお手入れのしやすさも製品のおすすめポイントです。フッ素加工なしの鍋をお探しなら、ぜひセラブリッド鍋をお選びください。